【効果・効能】牛肉の魅力を徹底解説!部位別の特徴や調理法も紹介!
牛肉の魅力を徹底解説!

牛肉にはタンパク質をはじめ、ビタミンやミネラルなど、健康を維持するために欠かせない大事な栄養素がたくさん含まれています。
牛肉には疲労回復効果や貧血の予防・改善など、様々な効果・効能があり、部位によって、脂の乗り方や旨味の強さ、食感も異なります。
そこでこの記事では、牛肉の主な栄養素をはじめ、牛肉の効果・効能、品質を表すランク、部位別の特徴とおすすめの調理法をご紹介したいと思います。
牛肉の主な栄養素

筋肉などの原料となる「タンパク質」
牛肉にはタンパク質が多く含まれています。タンパク質は筋肉や臓器など、身体のあらゆる組織を作るのに欠かせない栄養素です。三大栄養素の1つと言われており、アミノ酸で構成されています。身体を動かすエネルギー源や体を調整するホルモンの材料にもなります。
血液を作り出す「鉄分(ヘム鉄)」
牛肉には鉄分が多く含まれています。鉄分は赤血球を作るのに必要な栄養素です。鉄分には動物性食品に含まれるヘム鉄と、植物性食品に含まれる非ヘム鉄があります。ヘム鉄の方が吸収率が高いと言われているので、ヘム鉄を多く含む牛肉は、鉄分補給に最適な食材です。
成長を促進する「ビタミンB2」
牛肉にはビタミンB群が含まれています。その中でもビタミンB2は成長を促進する栄養素で、エネルギーを生産する役割を担っています。ビタミンB2には皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあります。不足すると発育や成長が阻害されたり、皮膚や粘膜の炎症が起こりやすくなります。
牛肉の効果・効能

疲労回復効果
牛肉に含まれる動物性タンパク質や抗酸化成分には、疲労回復効果や免疫力を高める効果があります。肉体的疲労はもちろんのこと、精神的疲労にも効果があり、ストレスによって大量に消耗したタンパク質を補うことでストレスへの抵抗力を高めることができます。
貧血の予防・改善
血液を作るのに欠かせない栄養素である鉄分は、体内で作ることができないので、食事から摂取する必要があります。特に女性は月経があるので鉄分が不足しがちです。牛肉には吸収率の高いヘム鉄が含まれているので、貧血の予防・改善に効果があります。
美容効果
牛肉に多く含まれる良質なタンパク質は、身体を形成する大事な栄養素であり、女性ホルモンの元にもなります。また、牛肉には、皮膚や粘膜の健康を維持する働きのあるナイアシンやビタミンB2など、美容効果のあるビタミンB群も豊富に含まれています。
口内炎・口角炎の予防
牛肉に含まれているビタミンB2には、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあるので、口内炎や口角炎の予防・改善にも効果があります。ビタミンB2は成長促進に欠かせない栄養素ですが、その他にも様々な効能があり、「発育のビタミン」や「美容のビタミン」とも呼ばれています。
牛肉の品質・ランク

牛肉の歩留等級を表すアルファベット
牛肉の品質を表すランクは、「A5ランク」というように、アルファベットと数字で表されています。アルファベットは歩留等級(ぶどまりとうきゅう)を表しており、歩留等級は一頭あたりから取れる肉の量で決められます。
- Aランク:部分肉歩留が標準以上(基準値72以上)
- Bランク:部分肉歩留が標準(基準値69以上72未満)
- Cランク:部分肉歩留が標準以下(基準値69未満)
歩留等級は枝肉(皮や骨、内臓などを取り除いた状態のもの)を計測し、その基準値から等級を決定し、AからCの3段階で評価されます。
牛肉の肉質等級を表す数字
数字の部分は肉質等級を表しており、牛肉の品質の高さを示しています。等級は5段階あり、3を標準として、数字が高くなるほど高品質、低くなるほど低品質ということになります。
肉質等級は、
- 脂肪交雑:牛肉の霜降りの度合い
- 脂肪の色沢ときめ:脂肪の色(白またはクリーム色)と脂肪のきめの細かさ。
- 色沢:牛肉の色と光沢
- しまりときめ:牛肉のしまりと肉のきめの細かさ
これらの4項目から決定されます。ただし、平均ではなく、一番低い数字が基準となります。例えば、3項目が5であっても、1項目が3だった場合、等級は3になります。
牛肉の主な部位とおすすめの調理法

肩ロース
肩から背中にあるロース肉の始まりの部分です。肉質は柔らかく、きめが細かいのが特徴です。赤身と脂肪のバランスが良く、コクがあり、濃厚な味わいです。
おすすめの調理法:しゃぶしゃぶ、すき焼き、ステーキ。
リブロース
肋骨部分の背中の肉です。高級部位の一つで、柔らかく、濃厚な旨味があります。ロースの中で最もきめが細かく、霜降りになりやすい部位です。捨てる部分が無く、様々な料理に使用されます。
おすすめの調理法:ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、ローストビーフ。
サーロイン
腰部分の肉です。高級部位の一つで、柔らかく、上質な旨味があります。甘みとジューシーな霜降り、とろけるような食感が特徴の部位です。ステーキが有名ですね。
おすすめの調理法:ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、ローストビーフ。
ヒレ
サーロインの下側にある肉です。最高級部位で、牛肉の中で最も柔らかく、脂肪や筋がほとんどありません。一頭から少ししか取れない希少部位で、まろやかな舌触りと上品な味わいが特徴です。
おすすめの調理法:ステーキ、ローストビーフ、ヒレカツ。
バラ
お腹周りの肉です。バラ肉は「肩バラ」と「トモバラ」に分けられ、肩に近いほど筋肉質なやや硬い赤身になります。トモバラは赤身と脂肪が層になっています。カルビと言えば分かりやすいですね。
おすすめの調理法:焼き肉、すき焼き、しゃぶしゃぶ。
モモ
後ろ脚の付け根部分です。良く運動する部位なので、脂肪が少なく、きめがやや粗いのが特徴です。肉質は均一で、外モモと比べると柔らかくなっており、牛本来の味わいが楽しめる部位です。
おすすめの調理法:ステーキ、ローストビーフ、すき焼き、しゃぶしゃぶ。
すね
すねの部分です。脂肪がほとんどなく、筋が多く、硬いです。ゼラチン質で、長時間煮込むとコラーゲンが出ます。牛すじとして使用される部位です。味が濃厚なためダシとして使用されることも。
おすすめの調理法:煮込み料理、スープ。
まとめ
牛肉の栄養素をはじめ、効果・効能、ランク、部位別の特徴をご紹介しました。肉類の中では比較的高価な食材ですが、牛肉にはタンパク質やヘム鉄など、健康を維持するために必要な栄養素がたくさん含まれています。ぜひ食事に取り入れて、牛肉の効果を体験してみてください。