【効果・効能】カツオの魅力を解説!初ガツオと戻りガツオの違いも
ビタミンB12含有量が一番多い

カツオの血合いの部分にはビタミンB12が多く含まれており、含有量は魚の中でトップと言われています。
カツオにはその他にもたくさんの栄養素が含まれており、様々な健康効果を得ることができます。
そこでこの記事では、カツオの栄養素をはじめ、効果・効能、初ガツオや戻りガツオの違いなど、カツオの魅力を解説していきたいと思います。
カツオの主な栄養素

身体のあらゆる組織を作る「タンパク質」
カツオには三大栄養素の一つであるタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は身体のあらゆる組織を作る大事な栄養素です。含有量は100g中25.8gとなっており、良質で、アミノ酸もバランス良く含まれています。
動脈硬化を防ぐ「タウリン」
タウリンはアミノ酸の一種で、コレステロールの代謝促進や肝臓強化に優れた効果を発揮する栄養素です。交感神経の高ぶりを抑え、血圧・血中コレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐ効果があります。
身体の調子を整える「ビタミン・ミネラル」
カツオにはビタミンB群やビタミンDも豊富に含まれています。血合いの部分にはビタミンB12が多く含まれており、含有量は魚類の中でトップです。カルシウム、カリウム、亜鉛など、五大栄養素の1つであるミネラルもバランス良く含まれています。
頭の働きを良くする「DHA」
DHA(ドコサヘキサエン酸)はオメガ3と呼ばれる不飽和脂肪酸の一種です。青魚に多く含まれている栄養素で、情報伝達をスムーズにし、脳細胞を活性化する働きがあります。また、脂質の脂肪産生を抑制する働きもあると言われています。
生活習慣病を予防する「EPA」
EPA(エイコサペンタエン酸)もオメガ3と呼ばれる不飽和脂肪酸の一種です。血管・血液の健康を維持するために重要な栄養素で、血液をサラサラにしたり、中性脂肪値を下げたり、血管年齢を若く保つ働きがあります。
カツオの効果・効能

体力の向上・疲労回復・免疫力向上・代謝活動の促進
カツオには良質なタンパク質が豊富に含まれています。良質なタンパク質には体力を向上させたり、疲労を回復したり、免疫力を向上させる働きがあります。カツオにはビタミンB群が豊富に含まれているので、代謝活動を促進する効果もあります。
動脈硬化の予防
カツオにはタウリンが豊富に含まれています。タウリンはアミノ酸の一種で、コレステロールの代謝促進や肝臓強化に優れた効果を発揮する栄養素です。交感神経の高ぶりを抑え、血圧・血中コレステロールを下げ、動脈硬化を防ぐ効果があります。
記憶力の向上や痴呆の予防
秋の戻りガツオにはDHAが多く含まれています。DHAは脳の神経細胞に多く含まれており、脳の活動を活性化させる働きがあります。そのため、カツオには、脳の機能を高め、学習・記憶能力の向上や、痴呆を予防する効果を期待することができます。
生活習慣病の予防効果
EPAとDHAなどの脂肪酸は生活習慣病の予防効果があります。また、脂肪酸には中性脂肪とコレステロール数値を減らし、血液の粘度を下げ、血栓を予防する働きがあります。そのため、脳梗塞や心筋梗塞といった血管障害が原因で引き起される病気の予防にも効果があります。
貧血の予防・改善効果
カツオの血合い部分には鉄分が含まれています。貧血には鉄分だけでなく造血効果のあるビタミンB12、ビタミンB6、葉酸を一緒に摂取することも大事です。カツオにはビタミンB12、ビタミンB6、葉酸も含まれているので、貧血の予防・改善効果を期待することができます。
冷え性改善や二日酔いの予防・改善
カツオにはナイアシンが豊富に含まれています。ナイアシンには、血管を拡張し、血行を良くする作用がありるので、冷え性の改善に効果があります。
その他にも循環系や消化系、神経系の働きを促進したり、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する作用などがあります。
初ガツオと戻りガツオの違い

カツオには「初ガツオ」と「戻りガツオ」があります。初ガツオはその年の最初に水揚げされるカツオのことで、江戸時代には「家族を質に入れてでも食べろ」と言われるほど人気がありました。旬は4月~5月となります。
一方で、秋に水揚げされるものを「戻りガツオ」と言います。栄養価は初ガツオと比べてほぼ変わらないか少し落ちていますが、脂肪が12倍ほど増えており、脂がのって旨味が増しています。旬は9月~10月です。
まとめ
カツオの栄養素と効果・効能、初ガツオと戻りガツオについてご紹介しました。カツオは魚類の中でも栄養価が高く、古くから世界中で食されてきた人気のある魚です。カツオには2回旬があり、今はちょうど脂ののったカツオが食べられる時期なので、ぜひ食べてみてください。