恐怖症とは?恐怖症の種類と原因や治療法などを紹介!
こんにちは、アサです。
苦手なものって、誰にでもありますよね。虫で言うと、ゴキブリに苦手意識を感じる方ってけっこう多いのではないでしょうか。
虫に限らず、高いところが苦手という人もいれば、エレベーターなどの閉所が苦手という人もいるでしょう。
でも、もしあなたが苦手なものに対して、「恐怖」を感じるのであれば、それはただの苦手意識ではなく、「○○恐怖症」かもしれません。
そこでこの記事では、恐怖症の種類をはじめ、恐怖症の症状、原因、治療法などをご紹介していきたいと思います。
目次
恐怖症とは?
特定の対象や状況に対して不安や恐怖を感じる状態のことを恐怖症といいます。
閉所恐怖症や高所恐怖症などはよく耳にする症状ですが、その他にもたくさんの種類の恐怖症が存在します。
人によって症状の程度は様々で、苦手意識を持っているだけの人もいれば、居ても立っても居られなくなるほど激しい恐怖を感じる人もいます。
恐怖症の種類
恐怖を感じる対象や状況のことを「恐怖刺激」といいます。
何に恐怖を感じるのかは人によって異なるので、あらゆるものが恐怖刺激となり得ます。
現在、学術用語となっている恐怖症の種類は200以上もあり、それらを恐怖刺激の種類によって分類すると以下のようになります。
種類 | 対象・状況 |
状況型 | 閉所・暗闇・飛行機・エレベーターなど |
自然環境型 | 高所・嵐・雷・水・地震など |
動物型 | 蜘蛛・昆虫・ヘビ・犬など |
血液・注射・負傷型 | 血液・注射針・医療行為など |
その他 | 嘔吐・窒息・騒音・先端・試験・疾病など |
恐怖症の症状
恐怖症の人は、不安や恐怖を感じる特定の対象や状況を避けようとします。これを「回避行動」といいますが、この回避行動によって、日常生活に支障をきたす場合があります。
身体的な症状としては、動悸や発汗、呼吸困難や失神など、様々な症状を引き起こします。パニック発作を起こす人もいます。
一度、発作を起こすと、また発作が起こるのではないかと不安になり、回避行動が強くなり、その結果、パニック障害やうつ病などを併発することもあります。
恐怖症の原因
恐怖症の原因ははっきりとは分かっていませんが、いくつかの要因が指摘されています。
環境
恐怖症は生まれ育った環境によって引き起こされる場合があります。親の過保護、肉親との死別や離別、虐待など、幼い頃に経験したことや、精神的・肉体的苦痛が要因となって発症する場合があります。
遺伝
恐怖症は遺伝的な要因も指摘されています。特に、動物型や状況型の恐怖症を持つ人は、家族が同じ恐怖症を持っている傾向があります。
その他
恐怖症は他にも様々な出来事が要因となる場合があります。エレベーターの中に閉じ込められたり、事故や災害現場での過剰なマスコミ報道を見たりして、強い恐怖を感じ、恐怖症を発症する人もいます。
恐怖症の治療法
恐怖症は治療によって改善が見込めます。主な治療法には精神療法があります。抑うつ状態やパニック発作を併発している場合には、薬物療法が行われることもあります。
精神療法
恐怖症には「認知行動療法」という治療法の1つである「暴露療法」が有効とされています。
これは、不安や恐怖を感じる対象や状況をリストアップし、その対象との距離を徐々に縮めていったり、恐怖を感じる状況に少しずつ身を置くことで、ゆっくりと恐怖刺激に慣れるというものです。
症状の程度により、段階的に慣れていくことができます。そして、最終的に回避行動を取らなくても大丈夫になるように治療が進められていきます。
薬物療法
恐怖症の治療法として薬物療法もあります。ただし、これは恐怖症そのものに対する治療法としてではなく、抑うつ状態やパニック発作を併発している場合に、それらの症状に対して、抗うつ薬や抗不安薬が処方されます。
まとめ
恐怖症の種類、症状、原因、治療法を紹介しました。ゴキブリや蜘蛛などに苦手意識や嫌悪感を感じる人は多いですが、それが日常生活にも支障を及ぼすほどの恐怖となるととても大変ですね。
夏になると私も大変です。ほかの昆虫は平気なのに、なぜか蝶だけは本当に苦手で。外に出る時もドアを開けて蝶が飛んでいないか確認してから外に出ます。
飛行機が苦手な人が高所や閉所も苦手だったりするように、恐怖症は一つではなく複数持っていることも少なくないと言われています。怖いものがたくさんあると大変ですね。
ですが、恐怖症は治療によって改善が見込める疾患なので、もし症状がひどく、日常生活にも支障をきたしているようなら、一度、受診してみるのも良いかもしれません。